「ダイエット=食べない」
この思考になっている方は少し危険かもしれません。食べなければ体重は落ちていきます。しかし、これは健康なのでしょうか。
今回は体重ばかりにこだわると陥りやすい、食べないダイエットが身体に及ぼす影響を解説していきます。
食べないダイエットをすると起きること
結論:食べないダイエットは、太りやすい身体を作る。
ダイエット=食べないという思考はダイエットが失敗する人の典型的なマインドです。
- 第1段階食べないダイエットをする
- 第2段階短期間で体重が減少する
- 第3段階しかし落ちたのは脂肪ではなく筋肉
- 第4段階基礎代謝が低下して太りやすい身体になる
- 第5段階ダイエットをやめるとダイエット前よりも太ってしまう
- 第6段階食べないダイエットを再開
- 第7段階さらに筋肉量が落ちて基礎代謝の低下
- 第8段階どんどん太りやすい身体になっていく
一番怖いのは、本人は代謝が落ちていることに気がつきにくいことです。筋肉量や基礎代謝はただでさえ年齢とともに減少していきます。そんな中で食べないダイエットは、老化を早めてしまいます。
食べないダイエットのデメリットは?
結論:食べないダイエットはデメリットでしかない。
食べないダイエットは、本来なら健康になったり綺麗になったりするために行なうダイエットによって、健康を害してしまう可能性が高いです。
リバウンドする
食べないダイエットは、確実にリバウンドします。食べないダイエットによって、体重が落ちるのは単純に食物の量と水分が抜けただけです。
一生続ければ維持できますが、食べないのを続けるのは不可能です。
痩せにくい身体になる
痩せにくい身体=太りやすい身体
食べないダイエットは慢性的な栄養不足を引き起こし脂肪ではなく、ダイエットをする上で大切な筋肉まで削ってしまうことになります。
筋肉は基礎代謝をあげる役割を果たすため、筋肉量の減少は痩せづらい身体になります。
食べないダイエットにより、基礎代謝が落ちると次から体重を維持するために食べられる量がどんどん少なっていきます。ダイエットによって太りやすい身体になってしまうのは本末転倒です。
髪や肌、爪へのダメージ
食べないダイエットによりたんぱく質や脂質が不足すると髪や肌、爪などの潤いが失われます。
身体は食べたものでできているため、食べなければ材料が不足して身体が維持できなくなります。綺麗になりたかったのに、髪や肌、爪がボロボロになっては元も子もありません。
女性の場合 ホルモンバランスが崩れる
栄養不足によってホルモンバランスが崩れると月経周期の乱れや不正出血など女性の生理機能にも影響を及ぼす可能性があります。
健康な身体を維持するためにも食べないダイエットは卒業しましょう。
摂食障害へのリスク
食べないダイエットはこころにも悪影響を与えます。食べないダイエットは大幅に体重が落ちます。しかし、食べないことによる成功体験が積み重なってしまうと
食べない=正義
食事=いけないもの
と脅迫概念が生まれてしまう可能性があります。その結果、摂食障害を引き起こすリスクが高まります。
過剰な痩せ型思考になったり、見た目ではなく体重が落ちることばかりに喜びを感じたり、気づかぬうちに負の連鎖に巻き込まれているかもしれません。
精神が不安定になる
栄養が偏ると精神的に不安定な状況になります。ストレスも溜まり、イライラしたり、心身ともに消耗してしまいます。
心と身体は密接に関係しています。健康な身体を手に入れるには、健康な精神が必要で逆もまたしかりです。精神が不安定になると、仕事や人間関係、私生活にも影響を及ぼしてしまいます。
食べないダイエットのメリットは?
ここまで読んでいただけたら分かるように、正直メリットはありません。
強いていうのであれば
- 短期間で体重を減らせる
- 管理が簡単
といったところでしょうか。
短期間で体重を減らせる
デメリットでも解説した通りに短期間で減った体重は単純に食物の分と水分が抜けただけです。また減ったのは脂肪ではなく筋肉の可能性が高いです。
食べ始めたらすぐに元どおりです。
管理が簡単
説明するまでもありませんが、食事を抜くだけのため管理は簡単です。
ダイエットは食べないと痩せないという真実
人の身体は食べないと痩せないようにできています。
ダイエットの基本は消費カロリー>摂取カロリーを作る出すことですが
きちんと必要な栄養を摂取しないと身体は脂肪を燃やさない仕組みなっています。
栄養が入ってこないということは、生命を維持するにおいて危機的な状況と脳は判断します。飢餓状態だとどうなるかというと生命を維持するために、脂肪を蓄えようとします。
ダイエットのために食べないことによって、逆に体脂肪率が増えてしまう可能性があるのです。
健康的に痩せるためには
- 必要な栄養を確保した上での食事制限
- 短期的な目標ではなく少なくとも4ヶ月〜半年の中期的な計画を立てる
- 筋トレやHIITトレーニングを取り入れる
必要な栄養を確保した上での食事制限
少し面倒ですが、基礎代謝から必要な栄養素を計算して食事をコントロールしましょう。
短期的な目標ではなく少なくとも4ヶ月〜半年の中期的な計画を立てる
1ヶ月や2ヶ月の短期間では、ダイエットで大切な習慣化が達成できない可能性が高いです。
身体の見た目が分かりやすく変化するためには3ヶ月ほど必要です。また1ヶ月の目標が高すぎずに設定できるため、リバウンドのリスクも解決できます。焦らずに時間をかけることが大切です。
筋トレやHIITトレーニングを取り入れる
食事制限だけでも痩せることができますが、運動を取り入れると綺麗に痩せることができます。
中でもHIITはダイエットとの相性がよくおすすめです。短期間でできて脂肪の燃焼効果があります。
食べないダイエットは絶対にやめよう
食べないダイエットはリバウンドを起こしやすいだけではなく、身体の不調やこころの健康にも悪影響を及ぼします。身体や精神をすり減らしてまで、太りやすい身体になってしまうのは効率が悪すぎます。
今まで食べないダイエットが定着している方は勇気を持って卒業しましょう。正しい知識を身につければ、健康に無理なく痩せることができます。